運べないタンスを手間なく安く処分する方法/無料・買取も

桐箪笥
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タンスの処分で、こんなお悩みはありませんか?

  • 処分したいけれど、箪笥(タンス)が2階にあるので運べない
  • 婚礼タンスを処分したいけれど、罪悪感を感じる
  • 退去日までに、急いでタンスを処分したい
  • 引っ越すのでタンスの他にも色々捨てたい粗大ごみがある
  • タンスの処分を安く済ませたい、できれば無料で!
  • 高級なタンスで状態もきれいなので、できれば買い取って欲しい

引っ越し&不用品回収のプロがお答えします!

「使っていないタンスが場所をとっている」「大きいので運び出せない」など、タンスの処分にお困りではありませんか?大きな家具は圧迫感がありますし、早めに処分したいものです。

婚礼タンスや伝統工芸品・民芸品のような箪笥になると、単に物理的な問題だけでなく、思い入れがあったり、文化的な価値があったりして、「処分するのがもったいない」「忍びない」と感じる方も少なくありません。

そこでこの記事では、引っ越し&不用品回収業界で20年以上の経験を持つ筆者が、タンスの処分方法に関するポイントや、それぞれのメリット・デメリットを含め詳しく解説します。自分では動かせないとお困りの方にぴったりな方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

失敗しない!タンス処分の方法とは?

タンスの粗大ゴミ

タンスのような大物家具は、ご自身の状況や優先順位を明確にしないと、後で大変な思いをしてしまうことがあります。

● 費用を抑えようと自分で運び出したら、階段を踏み外して足首を骨折した…
● 知り合いに運び出しをお願いしたら、家の中を何箇所もぶつけられた…
● リサイクルショップに持ち込むために車に載せたら、車内が傷ついてしまった…
● 「無料回収」のチラシをみて業者に依頼したら、結局高い値段を支払わされた…

そんな手痛い失敗を経験せずに済むよう、以下のような基準で処分方法を決めると良いでしょう。

①現実的に、自分や知人だけで運びだせるか→NOなら業者を利用するのが安全
②処分するまでに時間のゆとりはあるか→NOなら時間のかからない処分法から選ぶ
③ブランド家具や民芸品、デザイン性の高いタンスなどで、状態がきれいか→NOなら売るのは難しい
④買い替えや引っ越しのタイミングか→YESなら家具屋や引越し業者に依頼できると一番スムーズ

また、婚礼タンスなどは、そもそもまだ処分するかどうかを迷っている方もいるかもしれません。嫁入り道具として親御さんから贈られたものだけに、処分することに罪悪感を覚えたり、親の形見として残しておきたいと言われる方が実際に多いのです。

ですが、どんなモノでもいつかは役目を終える時が来ます。もう使っていない、家のインテリアに合わなくなった、壊れたりカビが生えたりしている、新居が手狭で置けない…などの状況であれば、「今までありがとう」と感謝を込めて、手放す時が来ていると言えます。

もしそれでも心残りがある場合は、写真に撮って記録したり、状態が良いものであればリユースに回したりすると、心が軽くなります。

タンスの捨て方は8つ!

洋服ダンス、整理ダンス、和ダンス、ベビーダンス、チェスト、どのタイプの箪笥であったとしても、大きさと重さ、どちらの面からも素人が運び出すのは容易ではありません。

例えば、洋服タンスは奥行きが60cm以上あるものが多いため、手運びで階段から下ろす場合には、細心の注意が必要です。婚礼タンスはサイズが大きく、重さもあるため一人で運ぶのはほぼ不可能です。

タンスを処分する場合は、こうしたことを踏まえた上で処分方法を選ぶと良いでしょう。今回は、その中でも8つの処分方法をご紹介します。

1. 買い替えなら購入店舗に引き取ってもらう
2. 引っ越し業者に回収してもらう
3. 自治体に粗大ゴミとして回収してもらう
4. ゴミ処理施設に直接持ち込んで回収してもらう
5. 自分で解体してゴミに出す
6. リサイクルショップに買い取ってもらう
7. メルカリやヤフオク!で売る
8. 不用品回収業者に回収してもらう

それぞれのメリット・デメリットを解説しますので、参考にしてください。

買い替えなら購入店舗に引き取ってもらう

メリット入れ替えがスムーズにできる
デメリット費用がかかる
利用には条件がある

新しく買い替える場合、購入店舗の引き取りサービスを利用する方法があります。新しいタンスが届くと同時に、不要になったタンスを処分できるので入れ替えがスムーズです。

サービスを行っている店舗には、以下のようなところがあります。

店舗費用(税込)利用条件
ニトリ「家具の引き取りサービス」1回の配送につき4,400円買った商品と同数量、もしくは同容量までの物
無印良品「不用品の引き取り」3,000円×個数注文した商品と「同種」かつ「同数」

サービスは有料になる場合が多く、複数の条件がつきます。できる限り費用を抑えたいのであれば、処分にかかる費用を比較して利用を決めるとよいでしょう。

引越し業者に回収してもらう

メリット引っ越しのタイミングで不用品の処分ができる
自分で運ぶ必要がない
ほかの不用品も一緒に処分できる
デメリット費用がかかる
業者によっては回収してもらえない

引っ越し業者によっては、引っ越しと同時に不用品回収サービスを行っているところがあります。一社にまとめて依頼できるため、手間なく便利で時間の節約にもなります。引っ越しの際に不用品を処分できれば、新生活をスムーズに始められるでしょう。

サービスの有無、料金、利用条件は業者によって異なりますので、ホームページやチラシで確認してください。繁忙期はサービスを行わない、一部の品目/一部のエリアでしか回収していない、といった業者もありますので、事前に確認しましょう。

また、ラッコスのように不用品の回収だけでなく、買取にも対応している引っ越し業者であれば、買取品の分だけ引っ越し費用が安くなるため、さらにお得です。

自治体に粗大ごみとして回収してもらう

メリット費用を抑えられる
信頼性が高い
デメリット自分で回収場所へ運ぶ必要がある
回収まで時間がかかる

自治体に粗大ゴミとして回収してもらえば、費用を抑えて処分できます。また、自治体が回収・処分してくれるため、信頼性が高く不法投棄の心配もありません。

しかし、回収場所までは自分で運ぶ必要があり、無理をして運ぼうとすれば怪我をする可能性もあります。費用を抑えようとしたはずが、かえって治療費などがかかる結果になったり、周囲の壁や家具に傷をつけてしまったりする危険性もあります。十分に検討してください。

また、粗大ゴミ回収は予約から回収まで1週間以上かかるケースがざらにあります。「この地区は月1回第3火曜日が粗大ゴミの日」などと、回収の日時もあらかじめ決まっているため、仕事が忙しくて家にいる時間が限られている、引っ越しまで時間がない、といった方には向かない方法でしょう。

名古屋市の粗大ゴミ収集の概要

予約方法電話もしくはインターネット
粗大ゴミの対象・30センチ角を超えるもの
・家庭から排出されるもの
タンスの処分費用・高さ120cm未満×幅90cm未満:1,000円
・高さ120cm以上または幅90cm以上:1,500円
予約受付の締切日収集日の7日前

引っ越しが多い時期は予約が混み合う可能性がありますので、ご注意ください。

ゴミ処理施設に直接持ち込んで回収してもらう

メリット費用を抑えられる
デメリットゴミ処理施設まで自分で運ぶ必要がある

ゴミ処理施設に直接持ち込む場合も、処分費用を抑えられます。自治体によっては、粗大ゴミとして回収を依頼するより費用が安くなるケースもあります。

しかし、ゴミ処理施設まで自分で運ばなくてはなりません。タンスのような大きな家具は、普通乗用車に乗せるのは難しく、トラックなどをレンタルする必要があるでしょう。結果的に費用が高くなる可能性も考慮してください。

名古屋市でゴミ処理施設に持ち込む場合、搬入前に区の環境事業所での受付が必要です。加えて「可燃ゴミ」と「不燃・粗大ゴミ」に分別しなくてはならず、ゴミ処理施設を複数回る可能性もあります。

可燃ゴミ不燃ゴミ・粗大ゴミ
・猪子石工場(千種区)
・富田工場(中川区)
・鳴海工場(緑区)
・大江破砕工場(港区)
・愛岐処分場(岐阜県多治見市)

受付時間は施設によって異なりますので、ホームページなどで確認しましょう。自分で解体
料金は10キログラムごと200円で、支払いは現金です。

自分で解体してゴミに出す

洋服タンス
メリット費用を抑えられる
デメリット解体に手間と時間がかなり必要
工具を買う必要があることも

自分でタンスを解体し、燃えるゴミにすれば処分にかかる費用を抑えられます。しかし、途中であまりに大変で結局他の処分方法に変えたり、慣れない解体作業で怪我をしたり、といった話も少なくありません。

大きなタンスを解体するには体力を使いますし、新たに工具を買う必要も出てくるかもしれません。

また、名古屋市では、30センチ角を超えるものは粗大ゴミです。木材を可燃ゴミとして処分する場合は、30センチ角を超えないサイズまで小さくしなければいけません。

加えて、木材は可燃ゴミですが金具などの部品は不燃ゴミです。捨てる際はそれぞれを取り外し、分別する必要がありますので注意しましょう。ゴミを出す際のルールは自治体によって変わりますので、お住まいの地域のルールを確認してください。

タンスは何でできている?

タンスには婚礼タンス、洋服タンス、整理タンスなど複数の種類があり、一般的に多くが木製です。タンスと似た家具のチェストは、置く場所によって呼び方が変わります。

タンスに使われている素材

木材、鉄、アルミ、ガラスなど

鉄などは取っ手や金具、ガラスは扉や引き出しに使われています。
木材は可燃ゴミ、それ以外は不燃ゴミですので、捨てる際はそれぞれ分別しましょう。

リサイクルショップに買い取ってもらう

メリット収入になる
出張買取を選べば自分で運ばなくてもよい
デメリット売れるとは限らない

状態がよいタンスであれば、リサイクルショップに買い取ってもらうと費用をかけずに処分ができ、臨時収入にもなります。出張買取を選べば、自分で店舗に運ぶ手間も省けるでしょう。

有名ブランド(デザイナーズ家具)や民芸家具、伝統工芸品などは、需要があれば値段がつくでしょう。

しかし、タンスの状態によっては買い取ってもらえず、改めて処分方法を考える必要が出てきます。大型でスペースをとるタンスはすべて買取対象に入らない、といった店舗もありますので、事前に確認しましょう。

メルカリやヤフオク!で売る

メリット収入になる
高値で売れる可能性がある
デメリット買い手がつくとは限らない
出品、やりとり、梱包が大変
送料がかかる

不用になったタンスを、できればお金に換えたいといった際は、メルカリなどを利用する方法もあります。自分で価格設定ができますので、高値で売れる可能性があります。

しかし、買い手がつく保証はありませんし、いつ売れるかも分かりません。また、買い手がついても、梱包や搬出は自分で行わなければならない、といった点も忘れないようにしましょう。

手間や労力に見合うだけの利益が出そうか、よく検討してください。自力で作業するのが難しい場合、ヤマト運輸の「大型家具家電の輸送」サービスなどを利用する方法もあります。

例えば、愛知県内での配送では次のような料金がかかります。
・三辺の合計サイズが400cmまでで23,375円
・450cmまでで30,195円

料金を比較する際の参考にしてください。

不用品回収業者に引き取ってもらう

メリット手間がかからない
自分の都合に合わせて引き取ってもらえる
自分で運ぶ必要がない
ほかの不用品も一緒に処分できる
デメリット悪徳業者を選んでしまうと、トラブルになる可能性ある
費用がかかる

タンスを処分する際、自分の都合に合わせたい、体力に自信がない方におすすめなのが、不用品回収業者の利用です。スタッフが搬出から回収まで行ってくれるため、利用者自身が行う作業はほとんどありません。

タンスのように大きな家具は、家の中を運ぶだけでも注意が必要です。自分で無理をするより、慣れたプロのスタッフに任せる方が安心でしょう。

デメリットとして、もし悪徳業者にあたってしまった場合、トラブルになることが挙げられます。実績や口コミを確認するなど、業者選びを慎重に行って、信頼できる業者に依頼しましょう。

悪徳回収業者にご注意下さい!

不用品回収業者の中には、トラブルにつながる悪徳業者がいるためご注意ください。
トラブルとしては、次のような例が挙げられます。

・無料回収のはずが、あとから高額な費用を請求された
・処分費用を別途請求された(家の外まで運ぶ費用だけの見積もりだった)

・回収したタンスを不法投棄された

不法投棄は依頼者も罰則の対象になる可能性があるため、注意が必要です。
業者を選ぶ際には、次のような点を確認しましょう。

・「一般廃棄物収集運搬許可(家庭ごみの回収に必須)」「古物商許可(不用品の売買に必須)」「産業廃棄物収集運搬許可(事業ごみの回収に必須)」といった資格、許可があるか
・口コミが悪くないか
・事前に見積りをしてくれるか
・会社のホームページがあり、詳しく情報が載っているか

複数の業者に見積りを依頼し、比較・検討すると納得のいく業者選びができます。
料金だけでなく、サービス内容も比較してみましょう。

引越しに伴うタンスの処分ならラッコスへ

タンスの処分には様々な方法がありますが・・・
引っ越しに伴うタンスの処分ならラッコスにお任せください!

タンスはもちろん、それ以外の不用品も全部まとめてスッキリお得に回収。自治体では回収不可の家電やPCなどの粗大ごみも引き取り可能です。

さらに、岩谷堂箪笥などの職人物からデザイン性の高いチェストタイプまで、状態が良ければ高価買取も可能。業界屈指の買取品目です。

引っ越しと同時に不用品をまるっと処分。引っ越しから不用品の回収・買取まで1社完結だから時間もお金も節約できます。処分にお困りの際は、ぜひラッコスへお気軽にご相談ください。

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監修者

白石のアバター 白石 片付け・運搬・買取のエキスパート

ラッコス 代表
REPROZホールディングス(株) 代表取締役

引越し、不用品回収・買取、ブランド家具のリユース販売、遺品整理、ゴミ屋敷片付け、空き家のまるごと処分まで。

家の「モノ」や「コト」に関わるLife Support Company、REPROZホールディングス株式会社の代表。

SDGsにもいち早く着目し、海外に向けてのリユース品の再利用や発展途上国への寄付事業を手掛けるとともに、正しいSDGsのあり方などについても発信を行っている。

不用品業界において20年以上の実績があり、全国メディアでの出演も多数。
遺品整理士の資格も保有。

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