【プロが告白】冷蔵庫を手間なく処分する方法6選。 手軽/無料の方法も

冷蔵庫
目次

冷蔵庫の処分で、こんなお悩みはありませんか?

  • 冷蔵庫は粗大ごみに出せないと言われた
  • 階段しかない2階にあるので、冷蔵庫を運び出せない
  • 引っ越しの直前まで使って処分したい
  • 他にもたくさん処分したい不用品がある
  • 少しでも安く処分したい、無料の方法はないの?
  • まだ新しくてキレイなので出張買取して欲しい

引っ越し&不用品回収のプロがお答えします!

「冷蔵庫の処分方法がわからない」「冷蔵庫を手間なく処分するにはどうしたらいいの?」そのようなお悩みを抱える人のために、引っ越し&不用品回収業界で20年以上の経験を持つ筆者が、冷蔵庫の処分方法を紹介します。

冷蔵庫は家電リサイクル法に基づいた正しい捨て方をしなければなりません。手軽で安い処分法から、無料や臨時収入を得られる方法まで、かかる費用や注意点も含めて解説します。

注意!冷蔵庫は家電リサイクル法の対象です

粗大ゴミの冷蔵庫

冷蔵庫は、家電リサイクル法の4品目に該当するため、粗大ごみでは回収してもらえません。家電リサイクル法とは、エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶、プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から材料をリサイクルし、廃棄物を減らして資源を有効活用するために定められた法律です。

これらの品目に該当する家電は、必ずリサイクルしなければなりません。勝手に捨てると不法投棄となり、罪に問われます。加えて、リサイクルを行う費用として、排出者が規定のリサイクル料を払う必要もあります。

正しい処分方法を知り、家電リサイクル法に基づいた適切な方法で処分するようにしましょう。

冷蔵庫のリサイクル率は80%!

「環境のためにリサイクルが義務付けられるのは良いことだけど、本当にきちんとリサイクルされているの?」そう思われた方もいるのではないでしょうか?

環境省が発表している令和3年度の家電リサイクル実績によると、
・回収された4品目の廃家電:約1,526万台
・電気冷蔵庫/冷凍庫のリサイクル率:80%
・電気冷蔵庫/冷凍庫から回収された冷媒フロン類:約142トン

となっており、高い水準でリサイクルされていることがうかがえます。このように、適正に回収された冷蔵庫は細かく分解処理され、部品または原材料として、再商品化・再資源化されているのです。

また、古い冷蔵庫の冷媒にはフロンが使われているものもあります。フロンはオゾン層の破壊や地球温暖化を招くため、国際的に排出規制が行われています。

冷蔵庫の主な素材冷蔵庫の主な構成要素
・鉄、銅、アルミニウムなどの金属
・プラスチック
・ガラス など
・基板
・冷内壁(プラスチック)
・断熱材(ウレタン)
・キャビネット(銅板)
・コンプレッサー(鉄)
・冷媒(特定フロン、代替フロン、ノンフロン)

冷蔵庫の処分で必要な霜取り・水抜きとは?

冷蔵庫を運ぶ際は、事前に冷蔵庫内の霜取りと水抜きの作業をする必要があります。これらをしないと、運び出す際に床や荷物が水浸しになってしまったり、冷蔵庫が故障したりしてしまうからです。

冷蔵庫には大きく分けて3つの冷却方式があります。直冷式、ファン式(間冷式)、ペルチェ式です。このうち、特に直冷式の冷蔵庫については、運び出す前の霜取りと水抜きが欠かせません。

メリットデメリット
直冷式・冷却能力が高い
・食材の鮮度を保ちやすい
・安価な製品もある
・霜取りの手間がかかる
・機械音がする
ファン式・自動霜取り機能付きで霜がつきにくい
・ムラなく全体的に冷却できる
・機械音がする
・中型以上のサイズしかない
ペルチェ式・静音性に優れている
・霜取り不要
・価格が高い
・冷却機能が低い
・冷凍室がない

直冷式は庫内に冷却器があるタイプで、ワンドアの冷蔵庫の大半は直冷式です。ファン式は庫内の奥の壁にファンがついており、冷気を送風して冷やすタイプです。ペルチェ式は、普及度は低いですが、コンプレッサーによる機械音等がしないため、静音性に優れたタイプです。

霜取り・水抜き作業の流れ

1. できれば前日までに冷蔵庫の中身を空っぽにして、コンセントを抜く。扉を開けておくと霜が溶けやすい。
2. 製氷皿の氷と給水器(自動製氷機能ありの場合)の水を捨てる。
3. 冷蔵庫の下部や背面にある、蒸発皿に溜まった水を捨てる。(小型でお皿がない場合は、排水口側に傾けて水を抜く)

霜取りと水抜きは、周りが水浸しになるのを防ぐため、仮に業者へ運び出しを依頼する場合でも行うようにしましょう。

冷蔵庫の捨て方は6つ!

冷蔵庫の捨て方は6つあります。

1. 買い替えなら購入店舗に引き取ってもらう
2. 引っ越し業者に回収してもらう
3. リサイクルショップに買い取ってもらう
4. メルカリやヤフオク!で売る
5. 指定引取場所に持ち込む
6. 不用品回収業者に引き取ってもらう

冷蔵庫のサイズや新しさ、世帯・お住いの状況、買い替えや引っ越しなどの条件によって、おすすめの処分方法は異なってきます。冷蔵庫の処分方法がわからず困っている方は、今からご紹介する処分方法を参考に、ご自分に合ったものを見つけてください。

買い替えなら購入店舗に引き取ってもらう

買い替えのタイミングで処分するならば、購入店舗に引き取ってもらえます。家電販売店は、家電リサイクル法に該当する品目の引き取り依頼があった場合に、引き取らなければならないと義務付けられているからです。(同じ品目の買い替え時、及び自身が過去に販売した対象製品の回収)

「リサイクル料金+収集運搬料」はかかりますが、購入時に手続きできるので手間がかかりません。オンラインからの購入でも、引き取り依頼できます。

主な家電量販店のリサイクル料金と収集運搬料をまとめたので、参考にしてください。すべて税込み表記です。

購入店舗リサイクル料金収集運搬料
ヤマダデンキ170L以下:3,740円~5,599円
170L以上:4,730円~6,149円
1,650円
ケーズデンキ170L以下:3,740円~
170L以上:4,730円
2,200円
ビックカメラ170L以下:3,740円~5,599円
170L以上:4,730円~5,600円
1,650円
エディオン170L以下:3,740円
170L以上:4,730円
1,100~1,650円
ヨドバシカメラ170L以下:3,740円
170L以上:4,730円
550円
アマゾン
Amazon.co.jp
170L以下:3,740円
170L以上:4,730円
2,750円

お店によって収集運搬料は異なります。ヨドバシカメラは収集運搬料が550円と低価格です。反対にケーズデンキやAmazon.co.jpは割高です。Amazon.co.jpの場合は買い替え商品の配達完了後に回収依頼を行い、その7日目以降に回収するルールがあり、利用しづらくなっています。

(参考:アマゾン「家電リサイクル対象商品について」

引っ越し業者に回収してもらう

冷蔵庫

引っ越しのタイミングで処分するならば、引越し業者にお願いする方法が一番スムーズです。不用品回収サービスを行っている引越し業者ならば、引越し時に処分してくれます。
不用品回収サービスを行っている主な引越し業者は、以下の5つです。

・サカイ引越センター
・アップル引越センター
・日通
・アート引越しセンター
・ラッコス

引越し業者の場合、見積もりをとらなければ料金がわかりません。引越しの条件によって料金相場は異なります。引越しと同時に冷蔵庫の処分を考えている方は、まずは見積もりをとってみましょう。

ただし、大半の引越し業者は不用品処分を不用品回収業者に再委託するケースが多いので、料金は割高になりがちです。また、回収できる不用品が一部に限られていたり、一部のエリアでのみ不用品回収に対応していたりする場合があるため注意しましょう。

一方で、ラッコスのように幅広い不用品の回収と買取をすべて自社で行っている業者の場合、手間も費用も抑えることができるためおすすめです。

リサイクルショップに買い取ってもらう

リサイクルショップに買い取ってもらえれば、処分費用をかけずに捨てられます。最近では出張買取やネット上で簡単に査定できるところもあるので、手間もかかりません。

ただし、冷蔵庫は食品を入れて使用するもののため、衛生面を気にする方も多く、買取条件はシビアです。大きい冷蔵庫は場所をとってしまうため、そもそも買取をしていないお店も多いです。

また、もしご自身でリサイクルショップに運ぶ場合は、冷蔵庫の背面下部についている黒いコンプレッサー(冷媒ガスを圧縮するモーター)の扱いに気をつけましょう。運搬の際に傾けてオイルが漏れたり、ぶつけたりして故障してしまうと、買取不可になってしまうからです。

リサイクルショップで売れる冷蔵庫は、以下のようなものです。

・製造5年以内
・人気メーカー
・最新機能がある
・故障や破損などがなく、状態がきれい

これらの項目に該当する冷蔵庫は比較的売れやすいですが、家電類の買取は新しさ、年式の浅さが非常に重要なため、製造から6年以上経過していると、売れる可能性が途端に低くなります

なお、査定に出す前に綺麗にしておくと、売れる可能性が上がります。

メルカリやヤフオク!で売る

冷蔵庫

リサイクルショップで買い取ってもらえない冷蔵庫でも、メルカリやヤフオクで売れるかもしれません。メルカリやヤフオクは自分で値段が決められるので、高額で売れる可能性があります。普段から物を売った経験がある方や、取引に慣れている方は試す価値があります。
初めて利用する方は、個人間のやりとりなのでトラブルに注意してください。

・写真と実物が違う
・梱包が雑でへこんでいる

慣れていないと上記のようなトラブルが起きるかもしれません。出品する際は、情報を詳細に載せましょう。万が一傷や汚れなどがある場合は、必ず写真を撮った上で文章に明記する必要があります。

ただし、そもそも中古の冷蔵庫は、売れるかどうか分かりません。仮に売れたとしても、大物家電は十分な梱包を行わないと、輸送中に破損するリスクが高いです。配送料も高いため、その点を踏まえて利益が出るような価格設定にすることが大切です。しかし、高過ぎると購入してもらえない可能性もあるので、料金設定に悩む方は多いでしょう。

指定引取場所に持ち込む

名古屋市では、冷蔵庫を含めた家電4品目の自治体回収は行っていません。その代わり、名古屋市が指定する場所に持ち込めば、リサイクル料金だけで引き取ってもらえます。

冷蔵庫のリサイクル料金は以下の通りです。
・170L以下の冷蔵庫(小):3,740円
・170L以上の冷蔵庫(大):4,730円

収集運搬料金がかからないので、費用をあまりかけたくない方に最適です。ただし、自身で持ち込まなければならないため、その分手間はかかります。

指定取引場所に持ち込む手順
  1. 冷蔵庫の製造メーカー、内容積(リットル数)、リサイクル料金、製造業者等名コードを確認する
  2. 郵便局で家電リサイクル券に必要事項を記入する(廃棄物1台につき1枚必要)
  3. 郵便局でリサイクル料金を払い、払込証明書を家電リサイクル券に貼付ける
  4. 家電リサイクル券を廃棄物の指定場所に貼り付ける
  5. 受付時間内に指定取引場所へ自分で持っていく

名古屋市内で持ち込みができる指定取引場所は、以下の2つです。

朝日金属(株)名古屋市北区六が池町555番地052-901-2111
東海西濃運輸(株) 名古屋営業所名古屋市中川区上高畑一丁目178番地052-353-2261

営業時間は月~土曜日の、午前9時~午後5時(正午から午後1時は除く)です。受付は午後4時30分には終了するので、この時間までに持っていきましょう。

名古屋市近郊にもいくつか指定取引場所があります。ほかの指定引取場所の情報を知りたい方は、「一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター」で確認できます。

不用品回収業者に引き取ってもらう

冷蔵庫

家電リサイクル券の取扱をしている不用品回収業者にお願いすれば、冷蔵庫だけでなく、家の中の不用品をほぼすべて引き取ってもらえます。分別や運び出しは業者が行ってくれますし、年中無休のところも多いため、都合の良いタイミングで回収してくれます。品目によって複数の業者を手配する必要もないので、手間がかかりません。

一人暮らしや高齢世帯の方、忙しい方や退去日まで時間が無い方などにおすすめです。中には、不用品買取にも対応している業者があるため、そういった業者であれば、手間なくお得に処分できる可能性があります。

悪徳回収業者にご注意下さい!

不用品回収業者の選び方には気をつけなければなりません。不用品回収業者の中には、悪徳業者も存在します。家庭ゴミの回収に必要な許認可(一般廃棄物収集運搬業許可)を持たない業者や、トラックでアナウンスを流している業者は要注意です。「無料で回収」を謳いながらも、実際は高額請求をしてくる可能性があります。

悪徳業者に依頼すると、以下のようなトラブルにあうリスクがあります。

● 高額請求
● 不法投棄(元の所有者も罰金や懲役の対象になる)
● 依頼していないものまで回収される

不用品回収業者に依頼するときは、必ず会社の実績や実態を確認しましょう。ラッコスグループのように業績も長く実績が多い会社であれば、安心して任せられます。

引越しに伴う冷蔵庫の処分ならラッコスへ

冷蔵庫の処分には様々な方法がありますが・・・
引っ越しに伴う冷蔵庫の処分ならラッコスにお任せ!

冷蔵庫のような処分の難しい粗大ごみから大量の不用品までまとめて回収。分別・搬出の労力も不要で、一度にスッキリ処分できます。

さらに、長年培ってきた目利きのスキルと再販販路が豊富にあるため、100以上の幅広い品目で高価買取が可能。大物家電や大物家具は特に強いです。

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監修者

白石のアバター 白石 片付け・運搬・買取のエキスパート

ラッコス 代表
REPROZホールディングス(株) 代表取締役

引越し、不用品回収・買取、ブランド家具のリユース販売、遺品整理、ゴミ屋敷片付け、空き家のまるごと処分まで。

家の「モノ」や「コト」に関わるLife Support Company、REPROZホールディングス株式会社の代表。

SDGsにもいち早く着目し、海外に向けてのリユース品の再利用や発展途上国への寄付事業を手掛けるとともに、正しいSDGsのあり方などについても発信を行っている。

不用品業界において20年以上の実績があり、全国メディアでの出演も多数。
遺品整理士の資格も保有。

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