小型家電は普通に捨てられない!一番楽で安い処分方法とは?

掃除機
目次

小型家電の処分で、こんなお悩みはありませんか?

  • 断捨離していたら沢山いらない小型家電が出てきた
  • 電子レンジや掃除機などの捨て方が分からない
  • 不燃ごみや粗大ごみでは出せないと言われた
  • バッテリーを外せない場合、そのまま捨てていいの?
  • 引っ越しの日が迫っているので、急いで処分したい
  • まだキレイで状態も良いので買取に出したい

引っ越し&不用品回収のプロがお答えします!

小型家電は法律によって普通に捨てられないため、捨て方が分からず、困惑される方が多いです。

リチウムバッテリー/電池を使っている製品の場合、普通ごみに混ぜて捨ててしまうと発火の危険性があるため、その意味でも適切に処分する責任があります。

そこでこの記事では、引っ越し&不用品回収業界で20年以上の経験を持つ筆者が、手軽に小型家電を処分する方法を解説します。対象となる小型家電の分類や処分時の注意事項、そして主な処分方法について、それぞれの時間や手間、費用などをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも小型家電とは?

ドライヤー

小型家電とは、小型家電リサイクル法に定められている28品目を指します。パソコン、携帯電話、電子レンジ、炊飯器、掃除機、カメラ、デジタルオーディオプレーヤー、電子辞書、ゲーム機、電源アダプター、電気カミソリなどです。大型家電を除いたほとんどの家電製品が対象となります。

これらの製品は廃棄・処分の方法が定められており、一般ゴミとしては処分できません。自治体によって回収場所や業者が指定されているため、ホームページなどで確認しましょう。

なお、テレビ、洗濯機・乾燥機、冷蔵庫・冷凍庫、エアコンの4品目は、家電リサイクル法の対象となり、回収方法がこれらと異なります。

28の対象品目一覧
  1. 電話機、FAX、その他の有線通信機器
  2. 携帯電話、PHS、ルーター、ポケットwifi、その他の無線通信機器
  3. ラジオ、ラジカセ、テレビ受信機(※テレビ本体を除く)
  4. デジタルカメラ、ビデオカメラ、DVDレコーダー、その他の映像機器
  5. デジタルオーディオプレーヤー、ステレオセット、その他の電気音響機器など
  6. パソコン
  7. ハードディスク(HDD)、磁気ディスク装置
  8. プリンター、その他の印刷装置
  9. ディスプレイ、モニター、その他の表示装置
  10. 電子書籍端末(Kindleのような電子書籍リーダー)
  11. 電動ミシン
  12. 電気ドリル、電気グラインダー、その他の電動工具
  13. 電子式卓上計算機、電子辞書、その他の事務用電気機器
  14. 体重計、ヘルスメーター、その他の計量用又は測定用の電気機器
  15. 電動式吸入器、その他の医療用電気機械器具
  16. フィルムカメラ
  17. 電子レンジ、ジャー炊飯器、ホームベーカリー、ミキサー、ホットプレート、トースター、コーヒーメーカー、ケトル、その他の台所用電気機器(※冷蔵庫及び冷凍庫を除く。)
  18. 扇風機、除湿機、加湿器、空気清浄機、その他の空調用電気機器(※エアコンを除く。)
  19. アイロン、掃除機、その他の衣料用又は衛生用の電気機器(※洗濯機及び衣類乾燥機を除く。)
  20. 電気こたつ、電気ストーブ、その他の保温用電気機器
  21. ヘアドライヤー、ヘアアイロン、電気かみそり・シェーバー、その他の理容用電気機械器具
  22. 電気マッサージ器
  23. ランニングマシン、EMS、その他の運動用電気機器
  24. 電気芝刈機、その他の園芸用電気機械器具
  25. 蛍光灯、その他の電気照明器具
  26. 電子時計、電気時計、スマートウォッチ
  27. 電子楽器、電気楽器
  28. ゲーム機、その他の電子玩具及び電動式玩具

なお、上記には直接記載されていないものの、アイコスのような電子タバコ(加熱式たばこ)や、AirPodsのようなワイヤレスイヤホンなども、自治体によっては小型家電として扱われている場合があります。

小型家電リサイクル法とは?

「都市鉱山」というワードをご存知ですか?小型家電には、鉄、アルミ、銅、貴金属、レアメタルなどの価値ある金属が使われており、これらを適切に回収・処理すると、なんと28万トン(約844億円相当)もの有用な金属に生まれ変わると試算されているのです。

そのため、こうした貴重な資源を有効活用するため、2013年に小型家電リサイクル法(使用済み小型家電電子機器等の再資源化の促進に関する法律)が定められました。小型家電は一般のゴミには出さず、自治体に設けられた専用の回収ボックスや、指定業者による回収などの決められた方法で処分しましょう。

(参照:一般社団法人 型家電リサイクル協会

注意!火災の原因になる、リチウムバッテリー・電池の処分方法

近年、不燃ゴミや燃えるゴミ、粗大ごみなどと一緒に捨てられたリチウムバッテリー・電池が原因の火災が、全国で数多く報告されています。リチウムバッテリー・電池は、破損や変形によって発火する危険性が高いため、特に注意して適切に処分する必要があります。

中でも、簡単にはバッテリーを取り外せない充電式のコードレス掃除機、ロボット掃除機、電動工具、電気シェーバー、手持ち扇風機、電子タバコ、スマートフォンなどにリチウムバッテリーが使われている事が多いため、こうした小型家電を処分する際は注意しましょう。

リチウム電池の発火件数の例(2018年度)

発煙/発火原因物件数
リチウムイオン電池等の充電式電池79
加熱式タバコ15
乾電池5
掃除機バッテリー3
モバイルバッテリー2
合計(原因特定できず含む)123
参照:環境省環境再生・資源循環局 リサイクル推進室

例えば名古屋市では、こうした火災事故を防ぐために、電池類の一括収集を行っています。電池類のゴミを出す際は、プラス極とマイナス極にテープを貼るなどして電気が流れないよう絶縁処理をしてから、透明の袋に入れて、週1回のプラスチックの日にゴミ出しします。

電池類の一括収集対象
アルカリ・マンガン乾電池、ボタン電池、モバイルバッテリー、リチウム電池、小型充電式電池

(参照:名古屋市「電池類の一括収集」

小型家電の処分方法は6つ!

炊飯器

小型家電の処分方法は主に6つあります。

1. 自治体に回収してもらう
2. 家電量販店やリネットなどに引き取ってもらう
3. リサイクルショップに買い取ってもらう
4. メルカリやヤフオク!で売る
5. 引っ越し業者に回収してもらう
6. 不用品回収業者に引き取ってもらう

前述の通り小型家電は法律上の制限があるため、不燃ゴミや粗大ゴミなどとして普通に捨てることができません。自治体のゴミ収集や回収ボックスを利用する場合でも、自治体ごとに独自のルールが設けられていますので、確認が必要です。

また、すでに壊れているのか、まだ使えるのか、製造からどのくらい経っているのかで、利用できる処分方法が変わってきます。それぞれ詳しく解説しましょう。

自治体に回収してもらう

小型家電をリサイクルするために、市役所などに専用の回収用ボックスを設置している自治体が多いです。基本的に費用はかからず、自治体が主体で回収しているため信頼性が高いのも特徴です。

回収用ボックスで回収できる小型家電はサイズが指定されているため、利用に関しては自治体のホームページなどで確認してください。自治体によって、回収方法もさまざまです。

名古屋市での小型家電の回収方法
・回収ボックスを設置
・環境事業所の窓口での引き取り
・認定事業者による回収

回収ボックスは、縦15㎝以下かつ横40㎝以下かつ奥行き25㎝以下の小型家電が対象です。それ以上の大きさのものは回収できません。一度回収ボックスに入れたものは取り出せませんので、注意しましょう。2023年4月から、充電式家電(ハンディ掃除機、ロボット掃除機)の無料引き取りも開始されました。

名古屋市の場合、総合スーパー、区役所、環境事業所等に、小型家電のための回収ボックスが設置されています。

名古屋市で小型家電の回収を行う主な認定事業者
・株式会社エディオン
・株式会社ケーズホールディングス
・株式会社コジマ
・上新電機株式会社
・株式会社ビックカメラ
・株式会社ヤマダ電機
・株式会社ヨドバシカメラ
・リネットジャパンリサイクル株式会社

実施店舗、申し込み方法、料金、回収品目はそれぞれ異なりますので、詳しくは各事業者のホームページなどを確認してください。

家電量販店やリネットなどに引き取ってもらう

パソコンや携帯電話、スマートフォンに関しては、無料で回収している家電量販店がいくつかあります。その他の小型家電も、買い替えなどの条件付きで回収料金が割引・無料になる可能性がありますので、事前に確認してみるとよいでしょう。

料金や対象品目の一例をご紹介します。

店舗内容
エディオン小型家電のリサイクル料金:550円(税込)
・縦・横・高さの合計が120㎝以下で主さが10㎏以下
・取り外し工事不要で使用できるもの
・人が一人で運べるもの
ケーズデンキ小型家電のリサイクル料金:0円~550円(税込)
・パソコン、タブレット端末は店頭のみの引き取り
・引き取りのみの訪問サービスは出張料金が必要
ジョーシン小型家電~中型家電のリサイクル料金:0円~550円(税込)
・店頭で受付
・回収は店頭引き取りか配達時引き取り
ヤマダ電機小型家電のリサイクル回収料金:0円~1,100円(税込)
一括回収:指定ダンボール1箱1,650円
・訪問回収は料金が異なる
リネット・電子レンジ、掃除機、プリンター、空気清浄機などの中型サイズ:1,650円(税込)
・中型サイズに同梱できる場合、手のひらサイズの小型家電:無料
・ノートパソコン、デスクトップパソコン:無料
・パソコンに同梱できる場合、手のひらサイズの小型家電:無料

同じ小型家電とされる製品でも、店舗によって金額が変わるケースがあります。また、訪問回収では料金の変動や、店舗によって引き取りサービスを行っていない、といったケースもあります。

直接店舗に問い合わせるか、ホームページなどで確認すると確実です。

リサイクルショップに買い取ってもらう

DVDプレイヤー

まだ使える状態の良い小型家電の場合、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。買い取ってもらえれば処分費用はかからず、不用品が収入になるかもしれません。

しかし、製造から一定年数が過ぎたもの、状態が悪いものは買い取ってもらえない可能性が高いです。店舗に持ち込んで査定を依頼する前に、事前に問い合わせてみると無駄足にならず安心です。

中古の小型家電を高く買い取ってもらうためのコツ
・トレンドが終わる前に売る
・購入が増える季節の直前に売る(夏の始めに扇風機を売るなど)
・箱や説明書などの付属品もセットする
・ホコリや汚れをきれいに拭き取る
・店舗によって得意ジャンルが異なるので、売りたいものが得意な店舗に売る(価値や相場を知っていて、目利きのスキルがあるお店でないと、高値はつかない)

また、近くにリサイクルショップがない場合は、出張買取、宅配買取といったサービスを検討してみましょう。リサイクルショップのホームページにサービス内容の記載があるか確認し、問い合わせてみてください。

メルカリやヤフオク!で売る

問題なく使える小型家電であれば、メルカリやヤフオク!を利用する方法もあります。自分で価格設定できるのがメリットですので、少しでも高く売りたい方におすすめの方法です。人気の機種、限定品などは高く売れる可能性もあります。

ただ、必ず買い手がつくとは限らず、いつ売れるかも分かりません。すぐ処分したい方には向かない方法といえるでしょう。

また、売り手がついた場合も、梱包、発送に手間や費用がかかります。炊飯器や掃除機といった大きめの製品は、梱包も大変ですし、送料が高くなる可能性もあります。かえって高くついてしまう可能性もありますので、どのくらい費用がかかるか検討してください。

引っ越し業者に回収してもらう

扇風機

引っ越し業者の中には、引っ越しと同時に不要な家電の回収や買取を行っているところがあります。新居に不用品を持ち込まずにすみますので、新生活をスムーズにスタートできるでしょう。

引っ越し前は片付けや仕事の整理、役所やライフラインの手続きなど、やるべきタスクが山積みになります。そのため、引っ越し業者に不用品の回収や買取を一緒に依頼できると、無駄な手間や時間がかからず、とても便利です。

ただ、回収は多くの場合が有料サービスです。サービス内容、料金は業者によって異なるため、事前にホームページなどで確認しましょう。

業者によっては、不用品回収業者に委託していて料金が割高だったり、繁忙期はサービスを停止していたり、地域によって対応不可の場合があったりするため、事前に確認してください。買取希望の場合も、処分したい小型家電が買取対象に入っているか確認しましょう。

不用品回収業者に引き取ってもらう

製造から5年以上経っている製品や状態が悪いもの、壊れているものは、売ったり買い取ってもらったりするのは難しいでしょう。小型家電の中には、回収ボックスを利用したくても大きくて入らないもの、回収場所まで運ぶのが大変な製品もあります。そのような時には、不用品回収業者の利用がおすすめです。

買取にも対応している業者を選べば、収入になる可能性も出てきます。ほかにも処分したい不用品があれば、まとめての回収も可能です。

さらに、自分の都合に合わせて回収日時を指定できますので、忙しい方、時間がない方でも利用しやすい方法でしょう。

悪徳回収業者にご注意下さい!

不用品回収業者の中には、トラブルの原因となる違法な業者もいます。
主なトラブルとして次のような例が挙げられます。

・不法投棄
・高額な費用請求

回収した不用品が不法投棄された場合、依頼主も罰則の対象になる可能性がありますので、注意してください。また、小型家電には、リチウム電池など、適切に処分しないと危険な物質も含まれています。火災の原因となる可能性もありますので、不法投棄は大変危険です。

業者の選び方として、許可や資格を保有しているかどうかの確認をおすすめします。
不用品回収に関係する許可、資格には次のようなものがあります。

・一般廃棄物収集運搬業許可(家庭ごみの回収に必要)
・古物商許可(不用品の売買に必要)
・産業廃棄物収集運搬業許可(事業ごみの回収に必要)

チラシやホームページを見て、許可や資格の記載がない業者は選ばない方がよいでしょう。ホームページがない、ホームページに会社の概要が記載されていない業者も要注意です。
複数の業者に見積りを依頼して、納得のいく業者選びをしましょう。料金だけでなく、サービス内容の比較もおすすめです。

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小型家電の処分には様々な方法がありますが・・・
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小型家電やそれ以外の様々な不用品をまとめて回収・処分。粗大ごみや家電リサイクル製品を始め、お家のものであればほぼ何でも回収可能です。

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監修者

白石のアバター 白石 片付け・運搬・買取のエキスパート

ラッコス 代表
REPROZホールディングス(株) 代表取締役

引越し、不用品回収・買取、ブランド家具のリユース販売、遺品整理、ゴミ屋敷片付け、空き家のまるごと処分まで。

家の「モノ」や「コト」に関わるLife Support Company、REPROZホールディングス株式会社の代表。

SDGsにもいち早く着目し、海外に向けてのリユース品の再利用や発展途上国への寄付事業を手掛けるとともに、正しいSDGsのあり方などについても発信を行っている。

不用品業界において20年以上の実績があり、全国メディアでの出演も多数。
遺品整理士の資格も保有。

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