テレビの処分で、こんなお悩みはありませんか？
- 粗大ごみに出して良いのか分からない
- プラズマテレビなので、大きくて重く運び出せない
- 搬出するのに、子どもの世話になるのは気が引ける
- 退去日までに古いテレビを処分したい
- テレビ以外にも色々不用品があり、分別・処分が大変
- まだ新しいのでできれば売りたい、無理なら処分したい
引っ越し＆不用品回収のプロがお答えします！
テレビは家電リサイクル法の対象になっているため、粗大ゴミとして普通に処分することができません。
また、大型テレビになると、大きさも重さもかなりあるため、男手があっても運び出すのに苦労します。実際、50インチのプラズマテレビは48kgもありますし、65V型ともなると100kgを超えるものまであります！
では、いったいどうやってテレビを処分すればよいのか？
この記事では、引っ越し＆不用品回収業界で20年以上の経験を持つ筆者が、テレビを手間なくお得に、正しく処分する方法についてご紹介します。ぜひご自分に合った処分方法を見つけて下さい。
注意！テレビは家電リサイクル法の対象です
家電リサイクル法とは、廃棄物の減量を目的として、資源の再利用を推進するために制定された法律です。家電リサイクル法で定められた製品は、指定の方法で回収し粉砕したあとに、アルミやプラスチックなどの素材ごとにこまかく分けられてリサイクルされるのです。
家電リサイクル法に指定されているものは4品目で、テレビ・エアコン・冷蔵庫もしくは冷凍庫・洗濯機やドラム式洗濯機になります。これらの指定品目は、粗大ゴミとしては出せません。捨て方も決められているので、ルールを守ってテレビも処分しましょう。
テレビは何でできている？
映像が鮮やかで薄型の有機ELテレビ。コスパが高く小型のものもある液晶テレビ。そして、画質がきれいで大型のプラズマテレビ。
昭和を象徴するブラウン管テレビを除くと、現在出回っているテレビは上記の3種類です。それに加えて、画素数の違い（＝映像の滑らかさの違い）によって、フルハイビジョン（約207万画素）、4K（約829万画素）、8K（約3,300万画素）といったテレビも登場しており、年々高画質化が進んでいます。
こうしたテレビは内部の素材に鉄やアルミなどの有用資源が多く使用されていることから、テレビは一般ゴミや粗大ゴミとして処分することができません。使用されている素材が家電リサイクル法に当てはまるからです。
また、プラズマテレビは金属やパネルガラスの割合が多く、液晶テレビは金属とプラスチックの割合が多いという特徴もあります。
NHKを解約する方法は？
古いテレビを処分し、家からテレビ等の受信機が全てなくなる場合、NHKの解約手続きも忘れずに行うようにしましょう。テレビがある場合、NHKの受信料を払うことは国民の義務になっていますが、受信設備がない場合は免除されるからです。
放送法第64条
「NHK放送を受信できる受信設備を設置した者は、NHKと契約しなければならない」
NHKの解約は、テレビを処分した後にNHKへ電話をし、解約手続きを行う形です。手続きの際に、処分した方法や日付、「家電リサイクル券・排出者控」について確認されますので、必ずこの控えを残しておくようにしましょう。
（参照：NHK 放送受信契約の解約）
テレビの捨て方は６つ！
引越しや断捨離を理由にテレビを処分する以外に、映像が乱れる／映らない、音がおかしい、焦げる臭いや発煙がある、などの不具合が発生したら、新しいテレビへの交換時期です。テレビの基盤やスピーカーが故障した場合、交換・修理だけでもかなり高額になるからです。
家電リサイクル法に指定されたテレビの処分方法は６つあります。
中でも、手間なく素早く処分したい場合は、信頼できる引越し業者や不用品回収業者へ依頼する方法がおすすめです。また、年式が5年未満のきれいなテレビであれば、買取してもらえる可能性もあります。そのため、不用品の回収と買取を同時にできる業者が一番のおすすめです。
それぞれの詳しい処分方法を紹介していきましょう。
買い替えなら購入店舗に引き取ってもらう
テレビを買い替える場合、購入と合わせて処分するテレビを引き取ってもらえます。ヤマダ電機やエディオンなどでは事前の申し込みが必要で、店頭やネットもしくは電話で申し込みが可能です。自分で持ち込みできない場合、リサイクル料金とは別に収集運搬料金も必要になることがあります。
また、引き取り前にテレビを綺麗にしておくとよいでしょう。テレビの状態がよければ買取を行ってくれる店舗もあります。買取の有無も合わせて確認しておくとよいです。
なお、過去に購入した店舗であれば引き取りだけでも行っている場合があります。ただし、回収だけの場合は買い替え時と比べて割増しの料金になる可能性があるため、処分予算も多めに考えておく必要があるでしょう。
引っ越し業者に回収してもらう
引っ越しのタイミングに合わせて、引っ越し業者に処分するテレビを回収してもらうこともできます。引っ越し業者によって、費用や対応も変わってくるため表にまとめました。
| 回収費用の目安※ | 買取対応 | 不用品回収のみの対応 | |
|---|---|---|---|
| アート引越センター | 4,000円～6,000円 | × | × |
| サカイ引越センター | 4,620円 | △ | × |
| ハート引越センター | 2,500円～6,000円 | × | × |
| アーク引越センター | 問い合わせが必要 | × | × |
| 日本通運 | ×（回収サービスなし） | × | × |
| アリさんマークの引越社 | 3,000円～6,000円 | × | × |
| ラッコス | 問い合わせが必要 | ○ | ○ |
※回収費用の目安＝リサイクル料金+収集運搬料込（最新の費用は各社にお問い合わせ下さい）
それぞれの引越センターで行われている不用品回収は、引っ越しを前提とした顧客へのオプションサービスです。買取サービスを行っている場合、引っ越し費用から差し引いてくれる業者もあります。引っ越しのタイミングであれば、一度相談してみるのも手でしょう。
指定引取場所に直接持ち込んで回収してもらう
自治体の回収サービスが行われていない場合、処分するテレビを自分で運び出し、指定場所に直接持って行くことができます。労力や時間はかかりますが、自分で持ち込むことで収集運搬料金はかかりません。指定場所の営業時間内であれば持ち込めるので、自分の予定も合わせやすいです。
居住地の近くにある指定場所を検索しましょう。ただし、リサイクル料金はかかるので指定場所が採用している、郵便局振込方式で料金の支払いが必要です。
全国の指定取引所の検索は、家電製品協会のリンク先からできます。
（引用：RKC 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター）
リサイクルショップに買い取ってもらう
テレビの年式が新しく、人気のブランドで、なおかつ状態もよければ、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。
高く売りたいと考える方へ、高く売るためのポイントを紹介します。
・複数のリサイクルショップに見積もりを依頼して比較する
・良好な状態にしておく
・付属品（リモコンや箱など）をつけて一緒に査定に出す など
リサイクルショップの店舗によって、買取の価格は違ってきます。複数店舗で買取金額を比較しながら、より高く引き取ってもらいましょう。テレビ単体よりもリモコンや保証書などがついたセットにすると金額も変わってくるので、できるだけリモコンなどの付属品をつけて査定に出しましょう。
なお、買取店のスタイルが今は豊富になっています。
| 持ち込み型 | 自分で持ち込んで査定してもらう |
| 出張型 | 業者が取りに来てその場で査定をしてくれる |
| 宅配型 | 自分で梱包して送り、査定をしてもらえる |
出張型は訪問費用がかかる場合があります。宅配型はネットで申し込み、無料の梱包キットが送られてくるところもあるので、家にいながらの査定依頼が可能です。
しかし新しい機種（3〜5年以内）でなければ、売れなかったり二束三文にしかならなかったりするので、リサイクルショップへ持ち込む前にテレビの機種を確認しておきましょう。
メルカリやヤフオク！で売る
修理が必要なほどの故障がなければ、メルカリやヤフオク！などのフリマアプリに出品して売ることもできます。購入者が決まれば、梱包して送るだけです。メルカリにある「たのメル便」を利用すると梱包〜配送まで全て業者が行ってくれるので楽に処分ができます。
（引用：梱包・発送たのメル便 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ）
また、テレビの状態が微妙なラインでも、アプリ内の「ジャンク品」カテゴリーで出品すれば、不安要素を理解した方が購入する可能性もあります。実はリモコン単体でも需要があるので、別売りが可能です。
しかし、フリマアプリに関しては注意点があります。メルカリなどは、そもそもいつ売れるかがわかりません。出品する際の写真の撮り方や紹介する文章の書き方を工夫しなければ、売買に繋がらないこともよくあります。
売れるまでに手間とコツが必要で、売ったあとからクレームなどのトラブルも発生する可能性があるのです。フリマアプリのサイトが仲裁してくれるわけでもありません。
また、売れたあとのシステム手数料や配送料の負担などもかかってくるため、考慮しておく必要があるでしょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
テレビの処分を不用品回収業者へ依頼する場合、希望日に回収に来てもらえやすく、自分で運び出す必要もないため、お手軽で楽に済みます。回収業者の中には年中無休で対応しているところもあり、電話やネットで依頼できるため、好きな時に連絡がつきます。
また、訪問時には運搬車できてくれるため、テレビ以外に不用品が追加になった場合でも、一緒に回収してもらうことができます。ただし、別途追加料金がかかるため、事前に見積もりを確認してから依頼するようにしましょう。
悪徳回収業者にご注意下さい！
不用品回収業者の中にも、残念ながら悪徳回収業者が存在します。悪徳回収業者と気づかずに依頼してしまったために、不用品を不法投棄されてしまったり、高額請求をされてしまったりするケースも出てくるのです。
悪徳回収業者の特徴を挙げていきましょう。
● 無許可、無資格での営業
● 無料や格安回収を謳って地域を巡回
● 後から追加で高額請求をする など
一般家庭向けの不用品回収業者は「一般廃棄物収集運搬業許可証」を持っていなければ本来営業してはいけません。悪徳回収業者の多くは、無許可で行っている可能性が高いです。
また、相場よりも異常に安い料金や無料を謳っている業者の場合、不法投棄をしているか、見積もり後に請求される可能性が高くなります。税金で不足分を補っている自治体のゴミ回収とは異なり、民間であれば全額自社で処分費などを賄う必要があるからです。
こうしたトラブルを回避するためにも、不用品回収業者に依頼するときは必ず信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
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テレビの処分には様々な方法がありますが・・・
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